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淡海 開催記

こんばんは。けーごです。

 

学会論文を順調に執筆しています。締切には間に合いそうです。がんばります。
8月18日~8月26日にかけて、北海道へツーリングします。北海道では道北・道東を6日かけて走る予定です。CB1300Super Bold'orの友人とキャンプツーリングです。楽しみです。

 

さて、トライアルラリー『淡海』を7月14日に開催しました。
まず、トライアルラリー『淡海』を説明します(紹介記事)。

 

淡海
The Trial Rally

MAPROADBOOKREGULATION

 

琵琶湖の北端の街 近江塩津から鈴鹿山脈・信楽山地を越えて琵琶湖の南の街 草津を目指すオンタイムラリーです。練習・舗装路・市街地・未舗装路の4種類の異なるステージを一貫して正確に走れるかを試します。ステージの指示時間と走行時間の時分差を25点から減点し、いかに100点に近いまま完走するかを競います。例えば、60分で指示された1ステージを63分で完走しても57分で完走しても22点です。

 

今回は、kioさん、MMGさん、たかしさんの3人に参加していただきました。kioさん(TT-R250)は初参加、MMGさん(XT660Z Tenere)は前回『鷲峰』との連覇を狙い、たかしさん(XR BAJA)はMMGさんの連覇の阻止へ挑みました。



STAGE 1:0:40:00(28.05 km)
STAGE 1は練習ステージです。コマ図に記した距離はGoogle MAPの計算によって求めています。距離計はタイヤの摩耗による周長の変化やハッピーメーターによって正しく距離を測れません。そのため、コマ図上の距離と距離計の距離が一致しません。そこで、コマ図を使った走行では、ラリーコンピュータという10m単位の計測・距離の修正・距離の倍率の設定を行える距離計を使います。STAGE 1は、その倍率を自分で見定め、指示時間の感覚を掴んでもらうことを目的にしています。

 

09:20 道の駅塩津海道

皆さん集合しました。朝の時点で30℃を超えていました。本当に暑い中に参加していただけて嬉しいばかりです。ブリーフィングをし、STAGE 1のスタートです。主催者として皆さんが無事に完走されることを願うばかりで、参加者同様に緊張しました。

 

10:10 道の駅伊吹の里
皆さんの得点はこのようになりました。皆さん高得点でスタートし、感覚を掴んでいただけたようでした。STAGE 2に備えた十分な休息を取り、スタートです。

 

STAGE 2:1:55:00(84.65 km)
STAGE 2は舗装路ステージです。2時間の長丁場でいかにミスを少なく正確に走れるかが得点に大きく影響するステージです。試走時に予定していたルートでは、西日本豪雨による通行止になっていました。そこで、修正したルートを走っていただきました。このステージでは、滋賀とはなにかを考えられるステージにしました。滋賀は「石の多いところ」を意味します。石で成り立つ街と石を生む山を通るルートに設定しました。

 

10:20 滋賀県米原市
伊吹山を背景に皆さんを撮影しようとしましたが、あいにく山頂までは見えませんでした。皆さんの健闘を祈り、STAGE 2の終点へ向かいました。

 

11:50 道の駅あいとう
「コマ38番がトンネルの中です」とたかしさんから連絡が入りました。慌ててスマホのGoogle MAPで距離を計測すると、コマ図上の距離と一致しました。どうやら、たかしさんは距離計にトラブルを抱えたようでした。たかしさんの10分後にスタートしたMMGさんが通り過ぎたようで、すでにたかしさんは大きく減点されそうです。正解の交差点を指示し、完走を目指していただきました。果たしてたかしさんはMMGさんの連覇を止められるのか!

 

12:30 道の駅あいとう
結果はこのようになりました。たかしさんは大幅に遅延し、2点!MMGさんは鬼の満点でたかしさん・kioさんを引き離しました!鬼門のステージを終え、淡海は大きく動きました。

 

STAGE 3:1:15:00(47.40 km)
STAGE 3は市街地ステージです。注視しないとロストするルートです。しかし、その中でも速度を管理しなければならない難しいステージです。滋賀県は居住に適した土地に乏しいです。集中力の試される肝となるステージです。

 

13:30 道の駅あいとう
昼休憩を終え、スタートしました。

 

しかし、直後にたかしさんが戻ってきました。どうやら最初のコマからわからないようです。後ろをついて走り、答えの交差点で曲がりましたが、たかしさんは直進していきました。まさかとコマ図の距離を計測し直すと、間違っていました!げ!やばい!

 

すると、皆さんロストして、また戻ってきました。最初の2コマの距離を誤って記載していました。これでは多くの距離を修正しなければならなく難しいので、このステージを中止し、リエゾンにしました。申し訳ありません... このステージは、次回のオンタイムラリーに走行することにしました。

 

不備による中止なので、皆さん満点です。試走しても自分は答えを知っているので、これからの試走はより注意しなければならないですね。反省しました。

 

STAGE 4:1:25:00(53.68 km)
STAGE 4は未舗装路ステージです。短い未舗装林道を抜け、琵琶湖を目指すステージです。コマ図自体は難しくありませんが、前半の未舗装路で速度の調節を終えないと後半の湖岸道路で調節できないトラップを仕掛けていました。皆さんはどう走行するのか楽しみでした。

 

15:40 セブンイレブン信楽中野店
最後のステージへスタートしました。酷暑で体力を消耗していますが、果たして無事に完走できるでしょうか。

 

16:20 滋賀県甲賀市
皆さん前半の未舗装路を無事に終えました。この調子であれば皆さん完走できそうなので、ゴール地点へ向かいました。

 

17:00 道の駅草津
総合結果です。MMGさんは連覇しました。おめでとうございます!STAGE 3の不備もあり、STAGE 2の結果が大きく総合結果に影響しました。必要なときに必要な結果をしっかり残せたMMGさんは力強い成績でした。

 

たかしさんの大遅延の原因は、ラリーコンピュータのアプリ中のGPSの演算補正によるものでした。このステージでは石榑トンネルを走行しました。通気孔かなにか石榑トンネルの設備によってGPSの演算補正が不適切に行われ、誤った距離を示したからだという結論になりました。このトラブルは開発者へ報告し、現在改善に向け取り組まれているそうです。



今回は異なる性格を持つステージを一貫して正確に走れるかを試すオンタイムラリーを開催しました。一つでも欠くと腑抜けしたラリーになってしまいます。よく準備する当たり前の教訓を得ました。また、参加人数を増やしたいという欲もあります。しかし、これ以上では自分ひとりで運営できません。どう準備し、どう運営するか、次回のラリーに反映させます。今年度で滋賀を離れるため、次回は最後の滋賀開催です。皆さんに滋賀県を楽しんでいただけるよう、がんばります。

 

では。