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写真で振り返る2022年

こんばんは。けーごです。

 

記憶を置き去りにするほど全力で駆け抜けた2022年。

各視点から今年を振り返ります。

 

❏ ラリーオーガナイザーとして

TRIAL RALLY Rd.8 伊吹を開催しました。

5周年記念大会と銘打って、東濃から琵琶湖を目指す郷愁の300km。1年半温めたルートをお披露目しました。

 

自分にとっても、皆さんにとっても、伊吹山と琵琶湖が特別な存在になったでしょう。

「SSERよりもいい」「どのコマ図よりもいい」と絶賛を多数いただきました。

この一年、日本で配られたどのコマ図よりも、感動を与えられるラリーだったと確信しています。郷愁が金字塔に。

 

ご参加いただいた皆さん、本当にありがとうございました。この日は宝物です。

 

 

 

 

コマ練2daysのルートディレクターを今年も担当させていただきました。

東濃と南信を舞台に、「走った感と旅感の両立」を狙ってコマ図をお送りしました。コマ練2daysらしさの手応えを感じる週末でした。

一方で、運営と参加の双方にとってさらにいいコマ図にするための課題も見えました。満足感を高められる秋をお届けできるよう精進します。

 

この景色を見る度に感動していました。当日も素晴らしい景色でしたね。

来年からは、TRIAL RALLYがシーズン化してコマ練シリーズの一翼を担います。TRIAL RALLYとコマ練2days、双方で素晴らしいコマ図をお届けしていきます。ご期待ください。

 

 

❏ ラリーパイロットとして

今年もコマ図で遊ばせてもらいました。CR-Zでも。

 

CRFでも。

 

XLRでも。

 

Vecchioでも。

自転車で走るコマ図。考えることが多く、葛藤も多く、難しかった。でも、チャリコマには大きな喜びと楽しさがありました。次のステップはこれかも。

 

1周できるかどうかすらわからないエンデューロレース、CGCに参加しました。何もかも知らない世界に何もかもどノーマルのXLR80R。信じられない斜度の坂に負けることなくクリアできるXLRの頼もしさは絶大でした。

お誘いいただいたCGCさん、応援してくれた皆さん、写真を撮っていただいた皆さん、ありがとうございました!

 

 

❏ モータースポーツファンとして

今年もレース観戦しました。

SUPER GTでは、Zの速さが光る一年でしたね。カルソニックが27年ぶりに総合優勝して大いに盛り上がりました。おめでとう!

 

WRC、世界ラリー選手権が日本に帰ってきました。総合優勝を狙う車がどれだけ常軌を逸しているかを感じる週末でした。来年も観戦したいです。

 

F1では、敬愛するセバスチャン・ベッテルが引退しました。シーズン最高の成績と、「ありがとうございます鈴鹿」の日本語無線。敬愛する人が生きたまま引退できた喜びと感謝をうまく言語化できませんが、自分にとってこの3日間は特別です。

 

地球上とは思えないほど速いF1。技術の暴力と人間の狂気を感じる週末でした。

 

 

❏ 旅人として

今年は日本全国をスキャンしていくグランドツアー級の旅ではなく、スポットを駆け巡る旅をしました。偕楽園の梅の温かさも。

 

霊峰 立山で染みた寒さと白さも。

 

山手線徒歩一周の大きさも。

当たり前なことをひとつひとつ噛み締める旅の一年でした。



❏ プライベートでは

今まで散らばっていた思考・持論が繋がり出す一年でした。積年の問だったアイデンティティに対する回答が仏教の唯識と同じ主張だったことが、最も衝撃的な出来事でした。

 

 

今年も音楽を浴びました。Spotify曰く、くるりを20000分聴き、くるりを最も聴いた人の上位0.0005%だったとか。

2021年はサカナクション。2022年はくるり。サカナクションを生んだTHE WORLD IS MINEを特に聴きました。


当時25歳のくるりが出したアルバムに28歳の自分が、なぜこれほどに感銘を受けるのだろう。

若さが出ているから?なら若さってなんだ?

若さに対する精神的な説明を考えた一年でもありました。

 

TEAM ROCKでは安心を歌い、THE WORLD IS MINEでは絶望を歌う。

二極の主張を内包したくるりを掘り下げるために、当時の優れた音楽雑誌Snoozerにたどり着きました。

 

(子供は)視点とか、感情が、制度化される前の状態  (田中宗一郎, Snoozer #030, p97, 2002)

 

大人が制度化された感情を持ち合わせるのであれば、幼さは制度化される前の感情に溺れる頃。その過程を若さと呼ぶのであれば、合点がいきます。

漠然とした未来への期待と不安。未来を保証する安心を求める。一方でそれが虚構と気づく絶望。

言い換えれば、恐怖こそが原感情であり、恐怖に対峙するのが若さだと。

 

「すべての視点と感情が制度化できたらつまらなくない?大人は何を楽しみに生きるの?」

この仮想の制度への恐怖もまた、若さかもしれません。

いつ死んでもいいように生き急いできましたが、まだまだ思う大人には届かないようです。

 

 

新しくスキーを始めました。冬の遊びが欲しいのと、冬の百名山を見たいから。

位置エネルギーを上下させることがこれほど楽しいとは!力学に基づいてスキーの理論を自分の中で構築していく難しさと楽しさで、冬は一瞬でした。

今冬は掘り下げた上で、備忘録を残せるよう雪で遊ばせてもらいます。

 

 

 

そしてなによりも、今年は結婚式にたくさんご招待いただきました。

旧友と集う楽しさ、新たな仲間に出会う喜び。素晴らしい思い出を共有できました。500km先だろうが900km先だろうが、晴れ日をお祝いできる幸せはこの上ないですね。

みんな、結婚おめでとう!

 

 

❏ 2023年に向けて

TRIAL RALLY 2023は、年間3戦開催で総合優勝を決めます。ダート率を変えて、場所を変えて、一貫して走れるか。

スポット参戦でも楽しい、シーズン参戦でも充実した、唯一無二のオンタイムラリーを来年もお届けします。

 

来年も東濃でお待ちしております。

 

 

 

作品に自己表現を見出した学生時代から数年。社会生活を通して変化した環境や思想を作品に表現し、人生の軌跡を探りたい。

社会的制約なき自由を、制約のある今で表現し、人生の軌跡に意味づけをしたい。

我々が送る、いまの人生の座標を、いまの金字塔を表現する。

 

写研を引退して以来温めていた個展の発展として、全国に散らばった有志と再び展示します。「今」から「あれから」を読み取る。

 

ラリーでも、ギャラリーでも。

静と動の2023年。ご期待ください。

 

本年も大変にお世話になりました。

よいお年をお迎えください。

 

では。