
こんばんは。
HONDA CR-Zを購入して、5年が経過しました。
この間、通勤だけでなく、2泊5日3500kmかけた日本縦断や、サーキット走行、ラリーイベント走行など、幅広いシーンで活躍してきました。用途を選ばないCR-Zをとても気に入っています。
一方で、CR-Zのことを調べても、同時期発売の86, BRZと比べて情報を得られないことがあります。そこで、この記事では、CR-Zで気に入っていることのうち、細かい使い勝手について記録します。同志の参考になることを願っています。
0. 愛車の仕様について

諸元
車両名 :HONDA CR-Z
車両型式:DAA-ZF1(2011年式)
エンジン:LEA(1.5L 直列4気筒SOHC i-VTEC)
モータ :MF6(DCブラシレス)
変速機 :6MT
出力 :エンジン114PS @6,000rpm + モータ14PS @1,500rpm
走行距離:87,000km(2020年10月) → 170,000km(2026年5月)
純正からの変更部分
ECU :Back Yard SPECIAL ZF1レギュラーガソリン用
シート :RECARO SR-3
夏タイヤ:Bridgestone REGNO GR-XⅡ 195/55R16
冬タイヤ:Bridgestone BLIZZAK VRX2 205/45R17
ホイール:EP3純正(インセットがCR-Z同等)
ベビーシート:Joie i-snug2
チャイルドシート:Britax Romer DUOplus(VW OEM品)
私は純正からあまり変えていません。この先CR-Zに手を加えるなら、北米仕様のフロアパネルを取り付けます。アンダーフロアまわりの流れの乱れを減らし、走行安定性を向上させたいです。
最も大きな変化点は、ECUです。純正のスロットル制御に馴染めず、意図しない挙動がしばしばありました。素直なスロットル制御を期待してECUを書き換えました。快適で満足しています。
セミバケットシートも入れていましたが、チャイルドシートの都合で現在は純正シートに戻しています。
1. 荷物が載る

私は車選びの条件に「輪行袋に入れたロードバイクが載ること」を挙げています。鉄道では行けない旅先でサイクリングを楽しみたいからです。CR-Zには、2台の自転車が載ります。まだスペースに余裕がありますね。

限界まで載せるとこうなります。引越しと見紛うほどのキャンプ道具を積んで友人と冬キャン。なんと石油ストーブも載ります。後席を倒せば想像以上に荷物が載ります。205/45R17も4本載ります。ハッチバッククーペの恩恵ですね。

CR-Z Press Informationより引用・加筆(記載は実測寸法)
CR-Zのラゲッジスペースを採寸すると上図になります。なお、荷室幅は985mmです。セリカやインテグラと比べても実用的な寸法ですし、ヤリスと比べても実容積は遜色ありません。
2. スロットルモードを変えられる


引用 CR-Z Press Information
CR-Zはスロットルバイワイヤのため、スロットル制御が行われます。CR-Zでは、「SPORTモード」「NORMALモード」「ECONモード」の3種類のスロットル制御を選べます。
SPORTモードにしたからと言って出力が上がるわけではなく、ペダルストローク量に対してスロットル開度が敏感になります。ペダルを踏めばその分エンジンは吹けます。逆にECONモードにすると、ペダルストローク量に対してスロットル開度は大幅に減ります。なので、ペダルを踏んでも少ししかエンジンは吹けません。ただ、私はECUを書き換えているので、純正の制御仕様と異なります。純正のSPORTモードはスロットル制御が過敏に感じますが、Back Yard SPECIALはリニアに感じます。
休日など走る気のときはSPORTモードが快適ですが、地味に助かるのはECONモード。私は天気痛を起こすので、雨降る夜など低気圧の退社時にゆっくり吹けるECONモードが頭痛を刺激しにくく重宝しています。
3. スキーに行ける

CR-Zでスキーに行けます。TCS・VSAなどの空転防止制御を切ってSPORTモードで走ると、雪道も楽に走れます。急坂を越える必要がある雪道でも快適です。ウイングヒルズ白鳥、御嶽、志賀高原には少なくとも行けました。ギアを選び、空転率を調整し、自分で曲げていけるのは楽しいですね。
私のスキー板は120cmなので荷室に十分収まります。カービングなど長い板を積むにはルーフキャリアが必要です。1台でスキーに行くとしたら、ブーツでスペースを取るので、乗員3人が限度だと思います。
4. チャイルドシートが載る

本題です。
CR-Zには、ECE R44準拠のチャイルドシートが装着可能な汎用型ISOFIXが備わっています。CR-Z登場時の2010年はECE R44準拠への移行期間中で、2012年に義務化されました。現在のチャイルドシートの基準はECE R129です。使用に関するR44からR129への主な変化点は、体格の分類基準を体重から身長への変更と、15ヶ月未満まで後ろ向き着座の義務化です。
CR-Zの後席はとても狭く、設計では「小学5年生または身長150cmを基準」としています。ですので、CR-Zに取り付くチャイルドシートはかなり限定されます。試着を繰り返し、私は2種類のチャイルドシートを購入しました。
0ヶ月~12ヶ月:Joie i-snug2(ECE R129準拠)
9ヶ月~48ヶ月:Britax Romer DUOplus(ECE R44準拠)

CR-Zの取扱説明書pp47-48を読むと、チャイルドシート取付に関して以下のように解釈できます。
・乳児は、ホンダ純正チャイルドシートを後席にシートベルト固定させて、着席させる
・幼児は、最前かつリクライニングなしの純正シートの後席に、チャイルドシートをISOFIXまたはシートベルト固定させて、着席させる
乳児はシートベルト固定しかできないと読めます。しかし、実際にはISOFIXで固定できます。これは、開発当初に汎用ISOFIXでCR-Zに取付可能な小型ベビーシートがなかったと推測します。


これが、最前かつリクライニングなしの純正シートの後ろにつけたベビーシートおよびチャイルドシートです。ベビーシートはちょうどコツンと助手席に当たるぐらいで、無理な干渉なし。チャイルドシートは全く問題ありません。

さすがに狭い。この助手席は身長173cmには厳しいです。また、ヘッドレストが前掲しているため、無理やり謝罪させられてる姿勢になります。なので、助手席のヘッドレストのシャフトを曲げて角度を起こしました。身長162cmの妻は問題なく乗車できます。


i-snug2はカゴのように分離できるので、カゴごとベースに載せられます。カゴを固定したままで子供を乗せるのも問題ありません。2ドアですので当然狭いですが、乗ります。十分にドアを開けられない場合は、ハッチからも子供を乗せられます。むしろこちらのほうがシートベルトを締めやすいかもしれません。


当初、レカロのままベビーシートやチャイルドシートを載せられないか検討していました。しかし、CR-Z用のレカロ純正シートレールではスライド量が足りず干渉したため諦めました。また、i-spinなどベビーシートからジュニアシートまで対応するチャイルドシートの設置も純正シートに対して試みましたが、著しく干渉しました。したがって、CR-Zで子育てを試みる方は、純正シートかつ月齢別2種類のチャイルドシートは必須だと考えます。
ちなみに、運転席側へのベビーシート設置は、純正シートでも運転できないほど狭くなります。助手席側にベビーシート、運転席側にチャイルドシート設置がよいと思います。


CR-Zは後席と距離が近いおかげで、子供に手が届きます。一方で、運転中に様子を見ることはできません。なので、後席の窓にミラーを貼り、フロントガラスにもミラーを貼って、少ない視線移動で確認できるようにしました。よく売られているベビーミラーは広角なものが多いです。私は子供が吐いていないかを確認できればよいので、普通の鏡にしました。これでベビーシートは問題なく運用できています。
これから子育てする方の参考になれば幸いです。私はできる限りCR-Zで子育てをしていきます。
おわりに
CR-Zは、社内コンペで埋もれるにはあまりにもったいないデザインの良さから開発されました。エクステリアの良さに加え、世界初のスポーツ用ハイブリッド車という個性ある車両です。パワーを使い切る快感や実用的な頼もしさをこれからも味わっていきたいですね。多くの人がCR-Zを長く乗ってくれることを願っています。
では。
参考文献
CR-Z 取扱説明書(本田技研工業,2010)
CR-Z Press Information(本田技研工業,2010)
CR-Zのすべて(三栄書房,2010)