こんばんは。けーごです。
先月、XLR250Rのシリンダーとシリンダーヘッドのガスケットの破損で、エンジンオイルが漏れました。先週末に、腰上のガスケット類を交換するプチOHをしました。ぼくの所有するバイクは、HONDA XLR250Rm(MD22 90年式)です。エンジンは空冷・4ストローク・SOHC・4バルブ・単気筒のRFVCエンジン(MD17E)です。
内容は、シリンダー・シリンダーヘッド・シリンダーヘッドカバーの面を研磨し、排気口・シリンダーヘッド・シリンダーヘッドカバーのガスケットを新品に交換することでした。時間の都合で、ロッカーアームの面出しやクリアランス調整などを行いませんでした。
父主導の元、エンジンを開けました。それまでのエンジンを開けた経験は、芝刈り機を分解・組立した大学の実習のみでした。緊張しました。yosi様のブログを参考に作業を進めました。
エンジンハンガーを外し、シリンダーヘッドカバーのボルトを外します。外す前に、ダンボールに線をけがいて長さの違うボルトを間違えないようにします。先人の知恵は偉大ですね。左前のボルトをねじ切ってしまいました。ヘリサートは組み上げるときにします。
シリンダーヘッドを外すために、カムチェーンテンショナーを緩めます。カムチェーンテンショナーには、ウエッジA(右)、ウエッジB(左)があります。ウエッジAを下向きに押し、ウエッジBを上向きに引き出すと、カムチェーンは緩みます。ウエッジBをある程度引き出すと、幅方向に細孔が出てきます。細孔に針金を通し、カムチェーンを緩めます。緩めたカムチェーンに針金を巻き、クランクケースに落とさないようにします。ウエッジBの引張バネが強く、なかなか引き出せません。少し傷つきますが、ラジオペンチで挟み、引っ張り上げるとうまくいきました。30分格闘しました。
シリンダーヘッドとシリンダーを留めているボルトを外し、シリンダーヘッドを外します。燃焼室内壁のカーボンを取り除き、ガスケットの当たり面を研磨し、新品のガスケットを入れ、今までと逆の行程で組み上げます。思っていたよりも当たり面が綺麗でした。果たして本当にガスケットの破損であれほどのオイル漏れを起こすのだろうか...? 組み上げてからオイル交換をしたら、100ccもありませんでした。
組み上げる前に、ねじ切ってしまった残りのネジ部を取り除きます。ドリルで破壊し、タップを切り直します。ヘリサートをしなくてもいいほどタップを切れました。ガスケットを入れ、シリンダーヘッドを組み、上死点に合わせてカムチェーンを巻き、エンジンオイルを塗ります。ガスケットを入れ、シリンダーヘッドカバーを組み、ボルトを入れます。ねじ切ったところは、ステンレスで代用します。純正はクロモリですが、ネジ山が十分ではなく、クロモリではなめそうなので、ステンレスで代用します。
その他取り外したものを組み上げ、オイル交換をし、キックを下ろします。エンジンはかかりました!圧縮漏れもなく、まだオイル漏れもありません。これでXLRで草津へ帰れます。
ところが。多賀SAで様子を見ると、エンジンオイルで滲んでいました。焼き付くほどではなさそうなので、そのまま草津までゆっくり帰りました。一度パーツクリーナで綺麗にしてから、一日放置して見てみました。
平日に作業できないので、この日曜に作業しました。現在は液体ガスケットの乾燥待ちです。うまくいくといいです。進展はこの記事に書き加えます。
2017年11月13日(月)追記
液体ガスケットが乾燥しました。エンジンオイルを入れてアイドリング運転していても、エンジンオイルは漏れ出していませんでした。30km試走をしても漏れ出していなかったので、無事にオイル漏れ修理をできました。ただ、排気漏れも起こしているようなので、再度排気口のガスケットを交換しなければいけません。エキパイを斜めに差し込んでしまったのかもしれません。まだまだ手のかかるバイクですが、いい勉強になりますね。
液体ガスケットが乾燥しました。エンジンオイルを入れてアイドリング運転していても、エンジンオイルは漏れ出していませんでした。30km試走をしても漏れ出していなかったので、無事にオイル漏れ修理をできました。ただ、排気漏れも起こしているようなので、再度排気口のガスケットを交換しなければいけません。エキパイを斜めに差し込んでしまったのかもしれません。まだまだ手のかかるバイクですが、いい勉強になりますね。
では。