こんにちは、けーごです。
機械学会の発表も終わり、春休みになりました。春を見に行こうと、名勝月ヶ瀬梅林へ友人とツーリングをしました。月ヶ瀬梅林は、1922年に国が最初に登録した名勝3件のひとつです(兼六園、奈良公園、月瀬梅林)。淀川水系の治水事業により、名張川に高山ダムが建設され、一部は月ヶ瀬湖に沈んでいます。代わりに、月ヶ瀬梅林・梅渓として現在は親しまれています。ひたすらワインディングロードを選んだので、150kmずっとうねうねでした。先週の話なので、梅は若干早かったものの、綺麗でした。4府県を簡単にまたげるツーリングコースなので、手軽な割に充実した気分になれます。
そのときの写真が冒頭のものです。
また、大学の卒業式を控え、散髪をしに帰省しました。今回の楽しみはこちら。
この道は、車両の通行が可能な中では、日本一道路環境が酷い国道「キングオブ酷道」として君臨しています。ファンからは、日本三大酷道として崇められています(157号温見峠、422号丸山ダム~笠置ダム、425号牛廻越)。国道は、国の道ですが、すべてが国土交通省の管轄ではありません。国土交通省管轄の国道は、重要なものを優先しているので、500近くある国道のうち半分ほどしかありません。他は自治体が管轄しています。存在意義がわからない国道は、そうした道を管轄していた自治体の大人の事情からできたものが多いのです。それが、酷道を産むのです。
418号は、町道分岐と呼ばれる三叉路で通行止めとなっていました。町道分岐と笠置ダムに強固なゲートが設けられ、丸山ダム~五月橋までしか通行できませんでした。セロ尾様の記事から、ゲートが開いたという噂を聞いたので、父と行ってきました。
舗装が剥がれ、葉と木で埋め尽くされたこの道は林道のようです。笠置ダムの手前で、前輪で跳ねた木でチェーンスライダーを破損したので、休憩。まあすごい道です。笠置ダムのゲートで折り返して道中でラーメンを食べ(これがしたかった)、お約束の旅足橋でも撮影。
旅足橋は、フロリアーノポリス型吊橋という、世界で5つしかない(日本唯一)珍しい橋です。トラス橋のような高強度でありながら工費を節約できる構造です。小さなトラス橋を吊っているようなイメージです。ホンダのオフロードを代表するXLR250R, XR BAJAでかっこよく撮れたので満足です。
未舗装林道と思って行かないと大変です。よく国道を名乗れるなと思います。1号をよく走る手前、そのギャップの大きさに驚かされます。新丸山ダムの建設が進んでいるので、キングオブ酷道もあと10年続もかないのかもしれません。丸山ダムは日本の近代治水事業の象徴であり、価値があります。丸山ダムが産んだ旅足橋、酷道418号も、新丸山ダムによって潰されるとは皮肉なものです。酷道マニアはじめ、興味のある方は今すぐにでも酷道418号に行きましょう。なくなる未来が見えているのは寂しい限りですが、危ない道には変わりないので、時代の流れですね。
では。