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SSTR 2017


こんにちは。けーごです。

 

Sunrise Sunset Touring Rally 2017に参加しました(http://sstr.jp/)。SSTRは、上図の緑線で示した任意の海岸を日の出に出発し、赤丸で示した石川県羽咋市にある千里浜に日の入りまでに到着するラリーイベントです。

 

主なルールは
(1)日の出に緑色の海岸を発ち、日の入りまでに千里浜に着くこと
(2)各都道府県1ヶ所に指定された道の駅に必ず立ち寄り、
  その他の道の駅(2pt)とSA・PA(1pt)に立ち寄って合計10pt以上獲得すること
です。

 

セロ尾様のブログ(https://blogs.yahoo.co.jp/seroww250353/14620640.html)でSSTRを知り、参加しました。初挑戦なので、東海地方から日本列島を縦断できる国道(41号・156号・157号)のうち156号を選びました。今回は、道の駅古今伝授の里やまとが指定されていたので、156号が楽です。日の出を迎える海岸は、三重県鈴鹿市の千代崎海水浴場にしました。

 

前日はバイクに積載して、夕食後に就寝しました。とは言っても、すぐに寝れるわけもなく、覚えているはずの地図を開いて眠気を誘い、23:00に寝ました。1:30に起床し、夜更かしをしている学生を横目に鈴鹿へ向かいました。普段は渋滞が酷くて避けている国道1号も、夜中には整備された立派な道路が頼もしい。道中は星空がとても綺麗で、落ち着いて走れました。亀山を過ぎると空が白み始め、千代崎に着くと朝焼けがとても綺麗でした。

 

千代崎から出発するライダーは自分を含めて4人。そのうち3人が草津・伊賀・京田辺から参加で驚きました。

 

05:03に出発して、国道23号を走っていると、白山ナンバーのジョグと出会いました。ガッツポーズでお互いの健闘を祈ります。クレール平田で多くの参加者が出入りしていて、伊勢湾から発つ人の多さに驚きました。美濃にわか茶屋、美並、古今伝授の里やまとと休憩しました。

 

高校2年の盆に、父と自転車で2泊3日のツーリングをしました。そのときは、国道156号と交通量の少ない対岸の県道と使い分けていました。途中で当時を思い出し、写真を撮ったところへ寄り道しました。

 

 


かつて盆に家族でキャンプをしていたところで昼食。父とのツーリングでもここでキャンプをしました。キャンプツーリングの昼食はカップヌードルだと相場が決まっているので、おいしく頂きました。

 

国道156号と並走していた長良川鉄道の終点北濃駅を過ぎ、風光明媚な山岳区間に入りました。長良川と庄川の分水嶺を過ぎ、大日岳を目指す参加者と挨拶し、白川郷を目指します。ここからは走ったことがなく、初めての景色でした。眼下に広がる御母衣湖があまりにも美しく、林道を探したら入口があったので寄りました。

 

まるでヨーロッパの山岳を走っているような気分でした。きっと長野県周辺にもこんな素晴らしい景色があるんでしょうね。

 

白川郷を少し見学し、道の駅白川郷に着くと多くのライダーがいました。東海北陸道に向かう人も多かったので、白鳥から白川郷にかけては、北陸や関東から横断してきた人や、東海から縦断してきた人とルートが交差しているんでしょうね。田植えをしている麓とまだ冠雪している白山が印象的でした。

 

素晴らしい景色を眺めながら下っていると、手足・お尻のしびれが辛くなり、眠くなってきたので砺波で休憩。かまぼこがおいしかったです。高岡駅を過ぎると万葉線と並走しました。単線の路面電車を見るのは久しぶりでした。アイトラムを期待していましたが、すれ違ったのはデ7070形でした。

 

岐南インター交差点から始まった国道156号も、四屋交差点で終点を迎え、初めて国道を1日で全線走破しました。街を離れて風光明媚な山岳区間を経て街に着く、国道の役割を集約した素晴らしい道でした。国道8号でメルヘンおやべに立ち寄り、千里浜を目指しました。

 

石川県津幡町に入ると視界が開け、いよいよ日本海が近くなりました。最後の力走っぷりが気分を高揚させます。のと里山海道に合流すると、一面に日本海が広がり、歓声をあげました。のと里山海道には完走を間近にした大勢のライダーが疾走していました。

 

17:22に千里浜に到着し、完走しました。達成感に溢れてしばらく止まりました。



走行距離:360.9 km
走行時間:12時間18分9秒
ここまで連れてくれてありがとう。

 

ここからは、フィニッシュゲートまでのビクトリーランでした。記念写真を撮るライダーや先に完走してぼくらを祝福してくれるライダー、地元の方やたまたま来ていた観光客がみんな手を振ってくれました。みなにガッツポーズで応えながら、うなる愛車のエンジン音を聞いていると自然と涙が止まらなくなりました。ここまで来た達成感、素晴らしい企画を用意してくれた風間さんやバイクを教えてくれた父への感謝、バイクにまつわる思い出全部を言葉や感情に表すことができませんでした。公式が撮影してくれる場所では泣き顔を撮られるのが恥ずかしくカメラを直視できませんでした。それなのに、ゲートの手前で手を振っていたらエンストして、声援にキックペダルで応える羽目になり、もっと恥ずかしくなりました。

 

イベント会場では、完走者への贈呈品を頂き、羽咋市からはおにぎりと貝汁をご馳走になりました。オートバイやキャンプ用品メーカーのブース展示も多く、本当にお祭りでした。ホンダブースでは、CRF250 RALLYとCRF1000L Africa Twinが展示されており、跨らせてもらいました。RALLYをがんばって貯金して買いますとしっかり宣言しました。

 

日没直前に完走するライダーも多く、みなで祝福していました。日没直後には花火も上がり、とても盛り上がりました。翌日の午前中には、ライダーズミートが開催されるので、大島キャンプ場でテント泊をしました。21時に寝袋に入るとすぐに寝れました。

 

6時に目が覚めました。キャンプの朝はコーヒーだと相場が決まっているので、味も知らないインスタントカフェオレを2本分注ぎます。おいしかった。すると、千代崎で出会った伊賀の参加者と出会い、出る時間もちょうどよかったので会場へ一緒に向かいました。

 

朝の千里浜も多くのライダーがいました。みんな考えることは同じでしたね。新旧アフリカツインが並んでいて、さながらダカールにいる気分でした。

 

すでに帰路に就いている参加者も多いですが、ゲート前には物凄い数のバイクが止められていました。残念ながらXLR250Rはいませんでした。それでも、実物を見てみたいバイクはほとんど見ました。新型CBR250RRやX-ADVなど、納車が間に合った幸運なライダーもいました。参加者の平均走行距離は500kmらしく、これだけの距離だとアドベンチャーバイクに分があるようでした。アフリカツイン、スーパーテネレ、ムルティストラーダ、R1200GS Adventureなど、多くの大型バイクはアドベンチャー系でした。メーカーがあれだけ宣伝しなくとも、SSTRに参加すれば瞬時にカタログを探し出すことでしょう。

 

風間さんを始め、ミーティングには日本の二輪界で著名な方たちが多くステージにいらっしゃいました。ぐっさんはテレビも生も面白いですね。せっかくなのでと、最後の最後までミーティングにいました。駐輪場に向かう途中、風間深志さんと風間晋之介さんがいらっしゃいました。畏れ多く日和ってしまいお話はできませんでしたが、これからも日本の二輪界を牽引してほしいです。駐輪場に戻ってからは千里浜をもう一度走り、和倉温泉の総湯へ向かいました。羽咋まで来たなら行かなければなりません。

 

和倉温泉で大満足してから、帰路につきました。千里浜を素通りはできないので、最後にもう一度だけ千里浜を走りました。何度走っても素晴らしい浜辺でした。千里浜を後にしてからは、北陸道を走り続けました。今庄でしらさぎ64号と並走したのが印象に残りました。20:55に帰宅し、MotoGPに間に合ったものの、ロッシがリタイアしてショックのあまりそのまま寝ました。



総走行距離:855.8 km
総走行時間:20時間40分
燃費:28.5 km/L



「日本にも、ライダーがお金を払って参加するツーリングステータスを作りたかった。そして千里浜がライダーの新しいメッカとなってほしい」と風間さんがおっしゃっていた通り、SSTRはすべてのライダーが参加するべき、素晴らしいイベントです。ライダーがみな生き生きとヤエーをし、互いに激励しながら千里浜に集まるお祭りは他にありません。「冒険の扉を開けるのは君だ」とティエリー・サビーヌがパリダカで選手に宣言したように、冒険の主人公に一般ライダーがなれるのです。二輪界の神様がやわなイベントにするわけがありません。彼はぼくらのツボをすべて知っているんです。本当に参加してよかった。

 

ヤエーをしてくれたライダーの皆さんありがとう。
また千里浜で会いましょう。

 

では、また。