こんばんは。けーごです。
CRF250 RALLYをラリーツアラー仕様にしました。Africa Singleと勝手に呼びます。マップホルダー,ラリーコンピューター,POWERBOX PIPE(エキパイ),パニアステー(昨夏実施)を紹介します。総額は知りません。
マップホルダー
マップホルダーは、コマ図を巻き取る機械です。今回は、MMGさんの電動マップホルダーを購入しました。USB電源で、ハンドルにマウントするリモコンも同封されています。
電動マップホルダーの標準仕様では、Φ22.2のステー、Φ16のカラーも同封されています。CRF250 RALLYには、Φ22.2のアクセサリーバーがメーター上側に装備されています。これにステー付きのマップホルダを取り付けると、かなり手前まで張り出す上に、メーターを隠してしまいます。そこで、今回はステーを自作することにしました。
ステーもなにもついていないまっさらなマップホルダーです。標準では、ここにアルミ削り出しの立派なステーが取り付けられています。ステーなしでは、2万円でした。
アクセサリーバーにクランプをつけました。アクセサリーバーに、幅18mmのクランプをM6 4本で固定しています。クランプ側面にはM8のめねじが開けられています。このクランプを外すだけでマップホルダーごと取り外せるようになっています。これでナビとの交換も簡単です。(穴付きボルトはこのあと逆向きにつけました)
M8の皿ネジをポリカーボネート樹脂の板に締結します。ポリカの皿ぐりは下端から12mmの位置に設けています。
マップホルダーには、四隅にちょうどいいくぼみがあるので、キリ穴を開けました。ポリカにも同じ位置にキリ穴を開け、M4のボルト・ナットで締結します。
マップホルダーの上端は、スクリーンの上端とほぼ一致します。この位置では、着座位置によってメーターのインジケーターやタコメーターは隠れてしまいます。速度計は常時見えます。
左右のシャフトやコードがミラーと干渉しないよう注意してください。右へのフルステアで左ミラーに干渉するので、マップホルダーを5mm右側に移動させています。
リモコンは、左側スイッチボックスの周辺に取り付けました。これで簡単にコマ図を送れます。シガーソケットをメーター下に移設して、配線を目立たないようにしました。いい感じです。トグルスイッチを手前に引くとコマを送り、奥へ押すとコマを戻します。
上部に写っているリモコンは、ラリーコンピューター用のものです。ミラーにマウントすることで、左親指の移動距離を小さくしています。ステーは、板に丸棒を接着させてできています。
これで、コマ図を操作できるようになりました。次は、コマ図で走行するための距離計です。
ラリーコンピューター
ラリーコンピューターは、距離を編集できる距離計です。コマ図上の距離と走行距離がずれた場合に、加算減算して修正できます。最小で10m単位で計測でき、砂漠など不明瞭な場所においても正確な走行を助けます。同様の機能を持ったスマホアプリを使用してきましたが、トンネルを経た後の距離が正確かわかりません(コードでは、ジャイロセンサーで補正されているそうです)。そこで、サイクルコンピューターのように前輪の回転から距離を測るラリーコンピューターを取り付けました。
TOURATECH JAPANさんの rc-7 dual type-F を購入しました(type-Eは生産中止だそうです)。併せて、トレイルテックリモコン,トレイルテックセンサー(倒立用),マグネットボルト(M6)も購入しました。35,560円でした。
裏面にはM5ボルトが38mm間隔で2本取り付けられていました。補強部分にクランプしてみました。通常、マップホルダーの左上に取り付けます。しかし、すでにマップホルダーの位置の制限が厳しく、視界を保つためにも止む終えずこちらにつけました。
ラリーコンピューターは、電磁誘導により回転を検知します。マグネットボルトはブレーキディスクステーの根本に1本締結させます。センサーは、作ったステーに取付けました。ステーはフロントアクスルにめねじを切って取付けました。
特殊な端子をしています。
配線が煩雑になったので、100円の円形ケースに収めました。
これで、コマ図を走行できるラリー仕様になりました。次からは、ツアラー仕様の話です。
POWERBOX PIPE
巷で噂のSP忠男によるエキパイです。エキパイに設けられたチャンバーによって背圧を調整し、排気慣性と排気速度を制御しているのだろうか。すごいすごいと聞くものの、シャーシダイナモの計測結果がひとつもない。定性的な効果しか知れなくて困るが、全員に勧められる。フルパニアの登坂が厳しいので、つけてみました。
右側のカウル,O2センサー,純正エキパイを外します。クラッチワイヤーのステーとマフラーを緩め、ガスケットを外しましょう。POWERBOX PIPEを取付ける際、エンジン側には新品のガスケットをつけます。マフラー側にガスケットは必要ありません。走行とともに、漏れなくなりました。エキパイはステンレス鋼なので、鉄鋼よりも大きな熱膨張係数です。排気熱による熱膨張の差で、ガタや隙間がなくなったのでしょうか。
3速3000回転~10500回転までの時間変化を計測しました。
結論は、あまり変わりませんでした。
SP忠男のエキパイは、最初から反応が良く、8000回転までほぼ同じ傾きを示しています。一方、純正では4000回転まであまり加速しないことがわかります。それ以降の傾きはSP忠男のものと変わりません。SP忠男のエキパイは、4000回転までの加減速を繰り返して使う方に適しているといえます。しかし、4000回転以下で走る人がどれだけいるのでしょうか。エキパイは、純正でいいと思います。
パニアステー
昨夏に取付けたパニアステーを改めて紹介します。ラリー仕様,ツアラー仕様のどちらに興味のある方にも参考にしていただきたいので、重複しますが紹介します。
パニアは、GIVIの汎用パニアケース 22Lを使っています。マウントベースもGIVIのものです。バイクからマウントベースまでのステーはGIVIのものを加工または自作しています。リアキャリアはキタコ製です。
前側のステーは、リアキャリアと共締めしています。ステーはGIVIのベースに付属されているものを曲げています。ステーの回り止めに、ベース側にはビスを2本打っています。
後上側のステーも、リアキャリアと共締めしています。端材のSUS316Lの中空丸棒に全ねじを通して締結しています。
後下側のステーは、ナンバーステーと共締めしています。端材のSUS316Lを溶接しています。これにより、バイクを持ち上げても全く不安にならないほど頑丈なステーになりました。
CRF250 RALLY Africa Single、完成しました。Dakar 2018 Original Class 2位のリンドン・ポスキット選手(冒険家、加曽利さんに似ている)のような感じになりました。ラリー仕様のバイクにパニアごりごりです。超かっこいい。バイクを触るのは一段落です。カード請求が怖い。
CRF450 RALLYレプリカやモタードなど、カスタムも散見されます。CRF250 RALLYに乗られている皆さんも、描いている姿にしてみませんか。
#ComeRideWithUs
では。