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SUPER GT × DTM 特別交流戦

こんにちは。けーごです。

 

SUPER GT × DTMを観戦しました。今回はCLASS 1規定の合意を記念したエキシビションレースです。白熱したレースで、とても興奮しました。

 

❏ SUPER GTとは?

SUPER GTは、全日本ツーリングカー選手権。日本国内とタイでレースをします。レースカーは、国産フラグシップモデルを元に作られています。Honda NSX、日産 GT-R、Lexus LC500が参戦しています。90年のカルソニック スカイラインが有名です。

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引用:Wikipedia 

 

❏ DTMとは?

DTMは、ドイツツーリングカー選手権。ドイツ国内・周辺でレースをします。レースカーは、ミドルクラスのツーリングカーを元に作られます。Audi RS5、BMW M4、Aston Martin Vantageが参戦しています。93年のAlfa Romeo 155が有名じゃないでしょうか。

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引用:Wikipedia

 

❏ CLASS1規定とは?

CLASS 1規定は、DTMとSUPER GTの間で締結された車両規定です。

・2L 4気筒 ターボエンジン(副燃焼室は禁止)

・共通パーツの増加

・デザインラインの制限

 

ツーリングカーレースには、幅広い種類の車両規定があります。CLASS 1規定は、コスト削減・安全性の向上・新規参入促進を目的にDTMとSUPER GTに導入された共通の車両規定です。DTMは2019年からCLASS 1規定、SUPER GTは2020年からCLASS 1+α規定で走ります。

+αは、副燃焼室(混合気を点火させ主燃焼室に伝播させることで、着火遅れ時間を減らし熱効率を上げるための小さな燃焼室)や車両側面の形状の開発権限などがあり、メーカー間の競争を許したものです。DTMにはありません。

jp.motorsport.com

 

CLASS 1規定の合意を記念し、DTM 2019 Rd.9 ホッケンハイム、SUPER GT×DTM特別交流戦(富士)での2イベント4レースが開催されました。世界で最も速いハコ車が集結するこのレース、見逃すわけにはいきません。予定を死守して観戦しました。

 

❏ SUPER GT × DTM 特別交流戦

11月24日

09:40 サーキットサファリ

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#24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-R 高星明誠

駐車場が混み合い予選には間に合いませんでした。サーキットサファリには間に合ったので、DTM車両を一通り眺めました。 

 

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#00 BMW M4 DTM 小林可夢偉

こんにちは、DTM。WEC繋がりでBMWからオファーがあったとか。さすが、世界的なドライバーですね。

 

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#4 BMW M4 DTM アレッサンドロ・ザナルディ

鉄人、ザナルディ。F1での大事故で両脚を失ってもパラリンピックで金メダルを獲得するアスリート。久しぶりの日本、どうかご無事で。

 

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 #11 BMW M4 DTM マルコ・ヴィットマン

レースカーではあまり緑を見かけないだけに、とても新鮮です。カストロール無限NSXを思い出しますね。

 

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#21 Audi Sport Japan RS 5 DTM ブノワ・トレルイエ

ベンちゃん、古巣のカルソニックとの混走。来季からカルソニックの名が変わると噂されているので、貴重ですね。

 

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#28 BMC Airfilter Audi RS 5 DTM ロイック・デュバル

同じチームから参戦し共通デザインのBMWと異なり、アウディは参戦するチームもデザインも異なります。BMCというと自転車を思い浮かべますが、違うスポンサーなんでしょう。

 

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#33 Audi Sports RS 5 DTM レネ・ラスト

DTM 2019のチャンピオンです。今回のために、日の丸をイメージしたカラーリングを模してくれました。とても洒落ていてかっこいい。ありがとう、素晴らしいレースを!

 

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#99 Akrapovic Audi RS 5 DTM マイク・ロッケンフェラー
アクラポビッチ!バイクでは定番ですが、車ではそこまで親しまれていないイメージがあります。

 

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中嶋悟(日本人初のフルタイムF1ドライバー)の次男、中嶋大祐選手が突然の引退発表。そしてポールポジション。予選後の各メーカーでの首位ドライバーによるインタビューをなんとか見れました。ドライバーとしての未練はなく、新天地でのご活躍を祈ります。

 

 

11:35 auto sport Web Sprint Cup

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#37 BH AUCTION CORBETTE GT3

JAF規定,FIA GT3規定の車両による交流戦。スーパー耐久シリーズの車両など、車両規定があるからこそ実現できる混走です。GT3を所有するチームは低予算なことも多いため、参加できないチームも多かったそうです。NSX GT3やBRZも見たいので、次回の開催を期待しましょう。LMcorsa RC Fが2連勝を飾り、すっかり常勝チームになりました。

 

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#11 Planex スマカメ McLaren 720S

今年の鈴鹿10時間耐久にミカ・ハッキネン運転で参加したマクラーレン。大いに話題を呼びましたが、この日は数周してリタイアしてしまいました...

 

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#25 HOPPY 86 MC

86での参戦をやめ、来季から別の車で参戦することを発表したつちやエンジニアリング。今季に全レース参戦できるかわからないとまで言われた予算に追い込まれたものの、なんとか最後まで参加いただけました。サインをいただけたチームなだけに、車が変わっても応援します。

 

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 #70 LMcorsa Ferrari 488 GT3

初めてフェラーリのレースカーを見ます。感動モノです。真紅は映えますね。

 

13:15 MZ SUPERCAR PROJECT

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スーパーカーを集めた2周のエキシビションレース。これ全部、元ZOZO社長 前澤さんの車だそうです。初めて本物のヴェイロンを見ました。圧倒的な存在感ですね。トミカに出てこないかなあ。

 

14:30 SUPER GT × DTM 特別交流戦 RACE 2

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#23 MOTUL AUTECH GT-R 松田次生

レコナサンスラップが始まりました(reconnaissance:偵察。グリッドに着く前に車の感触を確かめる周回)。GT-Rを見ているとアンダーステアが大きそうです。切り始めのヨーは出ていますが、後輪が追従していません。ピッチは大きいので、ストロークする脚のようです。となると、レーキ角が足りていないのかもしれませんね。知らんけど。

 

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#12 CALSONIC IMPUL GT-R ジェームス・ロシター

この前バイクに乗っているときに、CALSONICレプリカのR32を見ました。やっぱりこのカラーリングは痺れます。300km/hで走っている中でお客さんにわかってもらえる塗装でこの色になったという逸話は素晴らしいですね。赤色を見たらフェラーリと思うように、青色を見たらカルソニックと思いますもんね。シンプルであるほどブランドになると思いますよ。

 

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#1 RAYBRIG NSX-GT 山本尚貴

まあ一番デザインに凝ったチームを推してる自分が言うのもなんですが。尚貴、今日も勝負に出てくれ!

 

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#33 Audi Sports RS 5 DTM レネ・ラスト

ご馳走様でした。かっこいいなあ...

 

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レーススタート!SUPER GT、DTM、交流戦の開催、誠におめでとうございました!

アウディのスポンサーゲートとともにアウディが先頭を走る、素晴らしい絵面になりました。

 

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#16 MOTUL MUGEN NSX-GT 中嶋大祐

#33 Audi Sports RS 5 DTM レネ・ラスト

NSXがめっちゃ速いです。動的な重量配分がやはり有利なのでしょうか。機械的なグリップを引き出せるMRのおかげか、エンジンパワーなのか。いずれにせよ、SUPER GTとDTMのバトルを見れて幸せです。

 

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NSXが上位を独占しつつある一方で、中団は混戦です。LC500がパワーに歩がありそうですね。GT-RとDTMが抜きたくても抜けない状況が続いていました。普段見ているGTではここまでパックになっている様子はないので、新鮮です。

 

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#28の右後輪がバーストしたため、セーフティカーが入りました。インディースタート(80km/h 2列縦隊 1車身未満の車間距離でスタートする方式)でどかっと集団が襲いかかるのを見ると、興奮します。やっぱりこれぐらい車がいると迫力あっていいよなあ。

 

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#21 Audi Sport Japan RS 5 DTM ブノワ・トレルイエ

#38 ZENT CERUMO LC500 石浦宏明

ピエール北川さんの興奮がサーキット中に響き渡る中、アマチュアカメラマンたちも歓声とシャッター音を響かせます。世界中のモータースポーツがこれぐらい接戦になってほしいなあ。

 

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#1 RAYBRIG NSX-GT 山本尚貴

#1を背負う最後のレース、どうか勝負強さを見せてくれ。チームウエアを全身に身に着けたぼくは、家族を見守るような気持ちでRAYBRIG NSX-GTを撮り続けました。

すると、#33が今度は左後輪をバーストさせ、セーフティカー導入。そのタイミングで#1はピットイン。いいぞ!よくぞ賭けに出てくれた!勝ちに行け!

 

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後の話では、#1はパンクしたからピットインしたタイミングでたまたまセーフティカーだったとのこと。清掃に時間がかかっているそうで、セーフティカー先導の周回が続きます。DTMは55分+1周のレース規定なため、セーフティカーが長引くほど不利になります。おまけに周回遅れになってしまった#1ですが、運良くラップアップの措置を受けました。最後尾スタートではありますが、なんとか上位に戻ってきて欲しいです。

この写真の直後、AコーナーでNSX 3台、CコーナーでLC500 5台の同士討ちが起こり、再びセーフティカー。選手権にも後の予定にも全く影響しない最後のレースだからこそリスクを取りに行くレースになっています。血の気が増えていく様子がとても伝わります。ドライバー全員が無事でなにより。楽しい!

 

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すごくないですか、うちの1号車。1周で最後尾から6位ですよ。十分巻き返してくれた、このままセーフティカーフィニッシュでも十分だと思っていたところ、あと1周だけレース再開とのこと。なんじゃこの超スプリントは!夏には800kmの耐久、秋には1周のスプリント、どんなカテゴリですかこれは。いや、ほんま、頼むで。

 

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#64 Modulo Epson NSX-GT ナレイン・カーティケヤン

スタートしてから一貫してトップを走行し続けた#64に素直に驚きました。低グリップのタイヤを使いこなすノウハウが豊富なのかもしれません。元F1ドライバーのカーティケヤン、正直に申し上げれば印象的なドライバーではありませんでしたが、ミスなく成績を持ち帰るのも大きな実力、お見逸れいたしました。結局、このまま自身初のGT優勝。おめでとうございました!

そして、我らが1号車。前の2台が争っているうちにぬるっと追い越し、4位チェッカー!あんたイケメンよ、惚れるわ。おめでとう!ありがとう!また来年も頼むで!

 

まさにドリームレース、夢物語が現実に、予想以上の白熱に会場中が興奮に包まれました。肌寒く熱い一日でした。また来年以降もこの交流戦を見たいです。富士だからこその展開、素晴らしい交流戦。次はぜひサーキットで目の当たりにしましょう。

 

では。