こんばんは。けーごです。
コマ練2days 2020に参加しました。
❏ コマ練とは
コマ図練習会。SSERなど国内ラリーへの出場を検討しているライダー向けに愛知県を中心に練習会を開催している組織です。近年は、GPS(初夏)、Classic(夏)、2days(秋)の三部作となっています。
夏のコマ練Classic 2020に参加した際は、なんてこともなくあっさり完走したので、手応えを覚えつつも今季の本番として2daysを楽しみにしていました。果たして成果はいかに。
10/31
04:30 愛知県大口町
しっかり整備して挑みました。夜明けの三河、3℃のリエゾンは寒いですね。
06:30 会場
この壮観にも圧倒されることもなくなり、コマ練らしいと感じるようになりました。ゼッケンは65番。DAY1はゼッケン順スタートのため、ほぼ最後尾です。ラリーは先行の立ち往生に巻き込まれないために、前に前に進むことが大切です。決して競技ではありませんので、法規走行・安全運転の範囲で追い上げたいですね。
07:00 スタート
今回は、ビジバイ部門、四輪部門、二輪部門がありました。モトクロスIAライダーもカブにて参加されており、わくわくしている様子が非常に伝わってきました。ご安全に!
ほぼ最後尾からスタートして、すぐにコマ図の修正指示の箇所が出てきました。掲示されていた修正コマの転記漏れをしていた何人かが右往左往していました。準備は大切ですね。追尾されないよう、先を行きます。
40kmを過ぎ、朝日に照らされた紅葉の素晴らしい池に出会いました。おお~!と写真を撮っていると、トコトコトコ~と例のカブが通過。笑顔溢れて非常に楽しそうでした。
暑くなったので防寒着を脱いでいるタイミングでお話しました。「ラリーって楽しい!!!」「アテンダントのいないツアーのようで、冒険心をくすぐりますよね!」と話し、いち参加者として、いち主催者として嬉しくなりました。次回もお会いできるといいな。
08:00 チャレンジルート
コマ練には、レギュラールートとチャレンジルートが設定されています。充実したルートを望む参加者向けにチャレンジルートがあります。腕試しとしてぼくも挑戦を心がけています。今年はどこかな~
去年、2daysの最後の控えていたチャレンジルートの下りでした。ここまで荒れていれば逆に楽です。GSがボテボテ倒れており20台近く渋滞していました。救出しつつ、ぼくは自力で越えてそのまま走行を続けました。
09:10 CP1
CP1に到着。着順を確認するとまだ後ろの方でした。トラブルはないので焦らず前へ進もう。ホンダのアドベンチャーモデルが揃っていて思わず写真を撮りました。テンション上がりますね。
09:50 日本大正村
コマ図にも案内があり、大正村を通るのか~と楽しみにしていました。10年前に自転車で来て以来です。ここでビーフシチューをいただいたな~
知っている地名ですが、細かい道までは知らないので新鮮なルートが続きました。
パット見では流水痕のややこしい箇所に来ました。20台ほどの大渋滞。何台も倒れておりわちゃわちゃしていました。いつまでも待っていられないので、注目される中で自分の思うラインを走ったら一瞬でクリアしました。正しいラインを見つける目は少し養われているようです。
北上を続け、次第にTRIAL RALLYの開催エリアに入ってきました。恵那山がバッチリ見えるルートを快走します。ここをわざと通してくれてるんだろうな~さすがのルート選定、頭が下がるばかりです。
木曽駒、空木岳もばっちり見えます!写真は撮れませんでしたが、燦然と輝く御嶽山も望めました!もうこの上ないほどの景観で、これだからラリーは病みつきになるんだよな~とニンマリしながら堪能しました。ごちそうさまでした!
CP2までにまだ林道を控えています。CAP(進行方向を360°で示す表記。北を起点に時計回りに360°)を交えつつ林道を順調に進みます。が
転倒してしまいました。林道の交差点を通過して、コマと距離を確認しようとしたところでコーナーになり、フロントからスリップダウン。左脚をバイクに挟まれ、少しひねってしまいました。バイクから離れて関節の可動と骨折の有無を確認。左脚にまだ力が入らなかったので、後続を待って起こすのを手伝っていただきました。情けないな
ハンドルはまっすぐを向かなくなったので、途中の橋で若干の修正を試みます。すると、コマ図が合わない事件が勃発しているらしい。まあたしかに違うけど、焦るほどかな?支線が非常に多い林道なので、周りはパニック。とにかく場当たり的に周辺を探索し始めていました。
コマ図を見返して整理します。
・表記の距離の地点で、コマの絵が違う
・それまでのコマと問題のコマも距離・CAPはドンピシャ
・前後のコマも丁寧に表記されている
距離の間違いと仮定して、ぼくは前後のコマの絵と同じ交差点が来るまで進んでみることにしました。2km進むと悩ましい交差点に着きました。同い年で毎回コマ練で顔を合わせるそーまんくんが不安げに尋ねてきます。
「けーごくん、これどっちだと思う?」
「左。CP2までの残り距離からして、そろそろ下るはず。次のコマも近いし、左行ってみよう」
進んでみると、距離と絵が完全に一致しています。これだ。そのまま下って見事CP2にたどり着きました。
13:20 CP2
左ウインカーが折れ、フロントフェンダーのデカールが破れていることに気づきました。ひねって力は入らないものの、恐らく湿布貼れば治るものと思うので今日はこのまま完走を目指します。道中に薬局があったら寄ろう。
ぼくらはセカンドグループらしく、着順は7番目。65番目にスタートしてから57台抜き。おお、挽回できているな!コマ図が合わないときのトラブル対処は、それなりに養えているのかもしれません。先日のsa.kioコマズラリーでも距離が合わないながらもオンコースで突破できていたので、これは励みになります。転けましたけど。
しばらく走っても薬局が見つからないので、一旦コンビニで冷えピタを買って患部を冷やします。CP3の足切り時間が迫っていますが、CP2の開設時間が延長していることもあり、CP3も延長しているかもしれません。焦って先を進めてもいいですが、脚のメンテを優先して出発します。
古い町並みを通り、観光気分を味わいながらCP3へ向かいました。
15:20 CP3
「足切りですか?」と尋ねると、ぼくから足切りになっていたそうで。惜しい。足切りの意図は理解していたので、そのままビバークへ直帰することにしました。後から来た人の反応は様々でしたが、間に合わなかったライダー側の問題なので、仕方ありません。現に7名は間に合っているわけですからね。
16:30 会場
ビバークへ到着。すぐに補修します。ハンドル、ハンドガード、ウインカーを補修して、明日出走できるようには整えます。あとは脚がどうか。携帯している救急セットには湿布がなく、準備不足を痛感しました。次バイクに乗るまでの間にロキソニンと湿布は準備しよう。
幸いにして、GS Trophy日本代表の方から湿布を、sa.kioコマズラリーでもご一緒したNABEさん、ビバーク同室の方からもロキソニンをいただき、今晩・明日の痛みは乗り切れそうです。ありがとうございました。情けない
ビバークの部屋に入って傷を確認するとフレームが当たったであろう脛の真ん中が腫れていました。関節は腫れておらず、大事ではなさそうです。とはいえ、このまま万全ではない身体でミスをしたときにいよいよリカバリーできなくなります。
「DAY2はDNSにします。明日はスタッフをやらせてください」
断腸の思いですが、頭を下げにオフィシャルへいうと「俺には脚を蹴ってやることしかできんがな~笑 ひとまず朝様子を見ようか」と了承いただきました。自分の中で、コマ練スタッフはSSERに出場してからと決めていたので、非常に悔しい瞬間でした。情けない
夕食を摂り、布団に入るとすぐに眠気が来たので、薬を飲み関節付近の筋に湿布を当ててそのまま寝ました。
11/1
05:30 会場
起きると、痛みは感じませんでした。これは薬のおかげと思います。膝は曲がり、若干びっこ引きつつも歩けるので、湿布の効果も十分にあります。ありがたい...
いつもはメモ用のガムテープとペンを持ってブリーフィング待機しているのに、今日はビブスを来て端っこで見守るだけ。昨晩から参加者の皆さんにご心配いただき、申し訳ない気持ちでいっぱいです。一方で、コマ練のおかげで全国のラリー界隈の方と顔なじみになれたことに喜びを覚えていました。皆さん、本日もご安全に。
07:30 会場
ブリーフィングを終え、スタッフは宿泊部屋の忘れ物確認・シーツ整理をします。一通り終えたとき、駐車場からバイクの音が聞こえました。ここにいるはずだった。来年の宿題です。
表へ出て皆さんをお見送り。どうかご安全に!
スイーパー(バックマーカー。全参加者を追尾するスタッフ)、CPへ向かうオフィシャルも出発し、ビバーク本部は暇の時間に。コーヒー淹れたり談笑したりでほのぼの過ごしていました。
前日にリアフェンダーが折れてリタイアした参加者の積載方法が独特でした。DAY2 DNFの参加者を迎えつつ、昨晩父にサルベージのお願いをしていたので、昼までその到着を待ちます。
13:00 会場
積載させてもらい、オフィシャルへ連絡して撤収しました。
15:30 自宅
帰り道にホンダドリームへ寄ってウインカーとデカールを注文して帰宅しました。
TBI 2021前の最後の練習会は、基礎的な宿題を残してくれました。本番に怪我をするよりははるかにマシです。携行品の不足もありますし、レギュレーション範囲内でバイクに補助灯をつけたいのもあるので、物を揃えていきましょう。
TRIAL RALLYは自分のジムニーでも試走できますが、SSTRをまだ控えているので、それまでに車両は整備しなきゃ。
スタッフの皆さん、今回も素晴らしいイベントをありがとうございました。不本意な幕切れですが、来年また強くなって戻ってきます。最後尾スタートでもフロントグループで戻って来れるよう、がんばっていきます。来年のコマ練が今から待ち遠しいです。またお会いしましょう!
では。