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自転車でしまなみコマ図ラリーに挑戦してみた

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こんばんは。けーごです。

 

自転車でコマ図に挑戦しました。

 

かねてから、自転車でコマ図を走ってみたいと考えてきました。ただ、自転車にとって魅力的なコマ図であるためには、舗装路・平地・好景観が条件。機会に恵まれませんでした。

今回、ラリー仲間のともさんがしまなみ海道を巡る原付コマ図ツーリングを企画してくれたので、主催者許可のもと自転車で挑戦しました。

 

ここでは、自転車とラリーの両方を話題にします。何をしたかを知っていただきたく、前説します。

 

❏ 自転車

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自転車競技では、ツール・ド・フランス(フランス国内を3週間かけて走る)に代表されるロードレースが有名です。

一方で、競わないのがブルベ。認定を意味し、完走したかどうか認定する競技です。ルートはGPSデータやキューシートの形式で事前に公開されます。

 

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BRM605 埼玉600から拝借。文字ベースの地図がキューシートの特徴。

 

いかにもフランス人が考えそうなPBP。1890年から続く最古の自転車競技です。

 

❏ ラリー

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バイクにも、競走とは異質のラリーレイドという競技があります。ルートは公開されず、直前に配布される距離と略図を記したコマ図を頼りに完走を目指します。道を拓く感覚は冒険の象徴とも言えます。

 

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TRIAL RALLY 琵琶から紹介。記号ベースの地図がコマ図の特徴。交差点名や道路名はまず記されない。

 

今回参加したのは、コマ図を使ったツーリングイベント。自転車目線で言えば、キューシートから情報量を落とした地図で走る。バイク目線で言えば、行先も道もわからず時間も決まってるのにわざわざ自転車で走る。ブルベとラリーを重ねたニッチな部分に冒険を見出しました。

 

 

❏ 尾道観光

4/2 10:00 カミハギサイクル小牧店

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出発の朝、靴が見つからない。自転車には、ペダルと靴を固定するビンディングシューズがあります。自転車は旅用途なので小型クリートのスニーカー風を買いました。朝からドタバタです。

 

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名古屋と福山で乗換。キティちゃん号に乗りました。

 

13:30 新尾道駅

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新尾道駅で自転車を組立。福山駅で買ったあなご弁当を食べます。めちゃくちゃおいしい。昼下がりの尾道市街を散策します。

 

 

15:00 夕やけカフェドーナツ

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ドーナツ屋さんを発見。並ぶ人みな多めに購入しており、人気のようです。

 

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れんにゅうドーナツを買いました。めちゃくちゃおいしい。おすすめです。また食べたい!

 

 

15:30 ONOMICHI U2

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U2ファンとしては訪れたかった場所。U2とは全く関係ありませんが、来れて満足です。

 

尾道市街の西端まで来たので、なんとなく隣町の糸崎駅を目指しました。

 

 

16:15 糸崎駅

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学生時代、青春18きっぷの九州旅で乗換えて以来の8年ぶり。列車運用上の境界のため大きな駅になっています。実態は両隣の尾道・三原のほうが栄えています。

 

 

16:45 尾道市街

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尾道へ戻って散策。斜陽になってきました。街中が桜で、明日も桜の満喫を予感させます。

 

 

17:00 千光寺公園

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お寺が多いことに気づきます。なんとなく上を目指して踏切を渡ってみるものの、狭い。地元の方に教えていただきましたが、階段は避けられないようです。

 

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坂の町であることを思い出させます。自転車担いで登るも猫に抜かれる桜坂。

 

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数少ない平坦。漕げる場所を探すゲームのようです。どこへ行くかはわかりません。

 

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千光寺公園に出ました。ロープウェイあるんかい。なんなら今は中腹なんかい。日没を迎えたので投宿して明日に備えます。

 

 

❏ 作戦

作戦を立てよう。既知の情報は3つ。

 

① 全長120km

② 370m/4kmの登坂がある

③ フェリーに2回乗る

 

しまなみサイクリングコースを流すコマ図ではなさそう。

①・②について、時間に追われた自転車旅を参考にしよう。自転車版SSTRをテーマに走った、24 Century Rideがイメージに合う。

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この旅は原体験のひとつ。日没3分前にゴールできた達成感は凄まじかった。

では、しまなみの地図を見てみよう。

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向島・因島以外は平地がない。しまなみの橋は高いから頻繁にアップダウンしそうだ。

 

③について、出港時刻に合わせて走る必要がある。実質オンタイム制だ。

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バイクでも車でも、道によって巡航速度は異なる。街では信号待ちも多い。それを踏まえて時間を狙うには、平均速度を意識する必要がある。平均速度の予測・調整のスキルは、意識して走れば身に着けられる。初見の道で平均速度を管理するには、技術・頭脳・度胸が必要で、概ね技術と相関があるだろう。

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対して、自転車の巡航速度は坂に影響される。坂が多ければ体力消耗して巡航速度は下がるだろう。自転車の場合は、平均速度の管理は体力管理に帰結する。飛ばしたくても吟味しないと飛ばせないのだ。

増して、今回はフェリーもある。フェリーの待ち時間・乗船時間は平均速度を大きく下げる上に、どれだけ下がるか読めない。最初のフェリーまでは24 Century Rideの経験から最低限15km/h、目標16km/hで走ろう。

尾道~糸崎の往復では平均23km/hで走れた。坂とフェリー次第ではあるが、完走の見込みはあるだろう。

 

 

❏ しまなみコマ図サイクリング

4/3 7:00 尾道港

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学生時代、しまなみ海道を友人と自転車で走ったことがあります。船を見て当時の記憶が蘇りました。懐かしい。

 

 

7:45 高見山

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集合場所までの坂がすでに酷い。勾配は8%ほどありそうで、起き抜けにこれはなかなかのパンチ。今日は簡単ではないでしょう。

今回はしまなみ海道を走るので、125cc以下限定です。ゆるいお花見の一日なのに、一人だけ緊張しています。

 

8:45 高見山

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展望台からは最高の見晴らし。因島がよく見えます。

ブリーフィングでは、帰着目安17:00。帰りの新幹線は18:48なので、遅くとも17:30には着きたい。

8:45に出走したので、8時間15分(14.9km/h)あります。最低限15km/hの目標設定は正しそうです。

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行くぜ!

 

 

9:15 岩子島

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どこやねんここ!と思わず言いたくなる路地裏を走るうちに、向島から岩子島へ。トンネルの奥に海が見える!すげー!

 

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向島に戻って橋を目指します。抜群のロケーション!

 

 

9:45 因島大橋

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1時間経過。16km/hで走れています。小刻みな坂がジャブを打ってきます。すでに全員に抜かされているので一人旅。がんばろう。

 

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天気も桜も見事なのが救い。

 

 

10:00 因島レストハウス

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柑橘類の絵がコマ図にあったので寄り道。柑橘は疲労回復にいいですしね。

 

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はっさく大福おいしい!フルーツ大福は好きなのでほっと一息。原付勢は1時間も経たないうちにここを過ぎてるんだろうな...

 

 

10:30 因島 成願寺

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桜が素晴らしい!臨済宗から曹洞宗に改宗とのことで、ストイックなタイプのお寺なんですね。合掌。

 

 

10:45 生口橋

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横はしまなみ海道。文字通り雲泥の差の速度で車が駆け抜けていきます。エンジンってすごいな。

ここまで2時間。10分ごとに計算していますが、安定して16km/hで走れています。お腹が空いてきましたが不用意に停車できないので、走りながらカロリーメイトで補給します。

 

 

11:30 生口島 沢港

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フェリーの時間を意識し始めます。コマ図記載の簡易な時刻表を見ると、12:20の次は13:15のよう。乗務員の休憩時間だろうか?だとすれば、12:20必着。

この先のコマ図の区間距離が長い。ということこのまま沿岸か。ここから今の平均速度で計算すると、12:18に着く。がんばるなら今だ。巡航28km/hで走れば12:15に着けるだろう。

走行中、後ろからCRM50が。ミスコースでしょうか。一人旅ではないと知れて嬉しいです。

 

 

12:15 生口島 洲江港

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12:15にピッタリ着いて、糖分補給に炭酸飲料を飲みます。乗船時間は短そうなので、今のうちにマッサージして乳酸を取り除きます。

ここまで58km。9%の坂はまだ来ていません。9%なら巡航10km/hまで下がるでしょう。登坂に25分かかるとこれまで稼いだ平均速度のマージンは一気になくなります。坂はどこなんだろう。

 

 

12:30 岩城島 岩城造船

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でけー!

 

周りの地形、走っている道、この先のコマ図を見ると、これから登るらしい。例の坂はここか。出店も渋滞もあり、有名な場所なのか。

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案の定、厳しい坂です。道中の桜は素晴らしい。

コマ図を見ると、途中から山頂までピストンのよう。山頂の景色が素晴らしいのでしょう。ただ、現状の体力を鑑みればピストン区間をカットしたほうが平均速度の低下を止められます。ここは完走を優先させます。

 

 

13:30 岩城島 加納商店・わらしべ岩城島BASE

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補給食がなくなったのにお腹がすいた。困った矢先にお店が見えたので駆け込みます。道の対面のお店それぞれで調達して小休止。この焼きそばとレモネードが身体に染み渡る。焼きそばってこんなにもおいしかったんだ。

 

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シンプルな景色も染み渡ります。

 

 

14:00 岩城橋

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ぼちぼち勾配ありそうな橋です。開通して間もなく、開通記念ののぼりが立っていました。

 

 

14:15 生名島 ポプラ生名店

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コンビニを発見したので補給。参加されていたご夫婦が給油されていました。聞けば、先のコマ図で迷うらしい。主催者判断でエスケープをいただきました。合計25km短縮、2回目のフェリーに間に合えば17:30には着きそうです。

 

 

15:10 弓削島 弓削港

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エスケープルートの距離は一部抜けていますが、コマ図の絵と一致している港についたので、ここでフェリー待ち。時刻表には30分毎とありますが、次のフェリーは1時間後。このロスは痛い。タイミングが良くなかったのでしょう。

 

16:30。因島へ戻って走り始めると、どうも絵と距離が合わない。港を間違えた?地図を開くと、弓削島にフェリー乗り場は2ヶ所ある。時刻表といい航路といい、もう一方の港が正しかったです。とはいえ、ここから正しい港へリカバリーする体力もない。DNFしよう。ショートカットしてDNFはダサいな~

荷物は全部持参していたので新尾道駅へ直帰してもいいのですが、ラリーは再集合を意味する以上、集合場所へ戻るのが筋。測距すると17:30に着けそうなので、集合場所へ向かいました。

 

 

17:40 高見山

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必死に登って帰着。完走済みにも関わらず待っていただいて嬉しかったです。

新尾道駅へ送っていただけることになり、輪行準備を済ませて撤収しました。

 

 

18:30 新尾道駅

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お土産・夕飯を調達して帰ります。450km離れていても3時間で帰宅できる鉄道の威力は凄まじいですね。

 

しまなみコマ図サイクリング

本走

走行距離:93.77km

走行時間:8時間55分

平均速度:10.5km/h

 

総合

走行距離:130.72km

 

 

❏ 反省

ラリーを完走するには、体力・技術・頭脳・度胸が必要だと考えます。イベントや車両に応じて比率は異なりますが、この要素は変わらないでしょう。

コマ図サイクリングでは、体力が支配的な要素と学びました。想像以上に支配的です。

走る道を知らない中で平均速度を管理するためには、バイクや車では運転技術に帰結します。端的に言えば、ビビれば遅くなるしビビりを補完するのは運転技術、です(危険運転助長の意ではない)。

対して、自転車では先述の通り体力の上限があります。体力をkWhだとすれば、完走時にkWhが上限に達するように走る必要があります。体力温存とスパートの見極めをその管理方法としました。結果はDNFで失敗しています。

結論を言いましょう。

鍛えろ

ういっす。日に日に悔しさが増しているので、鍛えてリベンジします。

 

 

❏ 展望

DOA Rally Crankingのように、自転車専用のコマ図ラリーはあります。完走に価値があるラリーの精神が活きています。ブルベもラリーもマイナーで、その積はさらにマイナーです。が、道を拓き、足を進め、生を感じる。古くて新しい冒険のあり方として、コマ図サイクリングを周知したい。

クリテリウムコース貸切や、ヒルクライムなどSSの設定もしやすいでしょう。競技性を持たせる発展も可能です。

自分でコマ図サイクリング向けのコマ図を書くのも、おもしろそうです。試してみます。

 

 

端から見たら苦行に見えるでしょう。苦しいですが、充足感は存分に得られる学びの多いコマ図でした。また挑戦します。

お仲間募集中!

 

では。