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TRIAL RALLY Rd.6 験

山岳信仰。古より民は山を崇めてきた。街からも峠からも、山は一つの焦点であった。現代においても、旅をすれば山が目に飛び込む。名を知らなくとも、声を漏らす。先祖が山に思いを馳せることは、想像に難くない。その形に威厳を見い出せば神と畏れ、包容を見い出せば母と慕う。民は山と心を通わせてきた。

 

神仏習合。古より僧は山で鍛えてきた。修験道を辿り、尾根を縦走する。苦行の果ての境地を目指し歩んできた。神と崇めた山を歩き、仏に触れようとする。修験道を持つ霊山には、いつしか神社も寺院も建つようになった。数百年に渡り神と仏は手を取り合った。僧あらずとも、民は山へ足を運んできた。

 

古より民は、山を畏れ、山に悟りを求めた。中部にも、焦点は鎮座する。畏れと苦しみを抱く山へ、あなたを誘おう。

 

 

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TRIAL RALLY Rd.6 験

開催:2020年4月19日(日)

集合:道の駅 可児ッテ 08:00

解散:道の駅 可児ッテ 16:00

料金:無料

概要:3 STAGES,TOTAL 220 km,未舗装路あり

地域:岐阜県美濃地方

応募:下記(先着10名,3月16日締切)

docs.google.com

 

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写真で振り返る2019年

こんばんは。けーごです。

 

自分のために生きた怒涛の一年、写真と記事とともに振り返りましょう。

 

❏ 学生から社会人へ

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立命館大学大学院を修了し、社会人になりました。修士課程で培った経験・知見は研修・業務でも役立ちました。幅広い分野の知見を有する技術者となるべく、修士課程の学びを活かし続けます。自らの未来は自ら拓くのであり、自らの足で進むのです。二足二輪で進みましょう。

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❏ 鉄道

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今年は、夏に青春18きっぷで上京しました。中央本線を乗り通し、穂高岳・八ヶ岳・金峰山と百名山の車窓を満喫しました。鈍行で知らない景色を見に行く、まさに18きっぷの醍醐味でした。大糸線と飯山線も乗りたいですね。

翌日、18きっぷに興味を示した関東の友人と、サイコロで路線・方面・駅数を決めて信越本線 磯部駅へ。ずいぶん適当な18きっぷデビューでしたが、切符のルールを理解してもらえたようで目的は果たせました。

 

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今年は、旅の友として鉄道に乗るのではなく、友に会うための移動手段として乗ることがほとんどでした。鉄道旅でも感動してみたいので、次の鉄道旅は派手に行きたいですね。計画はありますが、実行は寝かせます。お楽しみに。

 

 

❏ 航空機

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今年の航空機は、岐阜基地航空祭のみ。しかし、室屋さんやF-2 #102のTACディパーチャなど、個人的に撮りたかったものをしっかり撮れて充実しました。

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❏ 音楽

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今年は音楽にも充実していました。

何よりも、The Joshua Tree Tour 2019に参加したことは、誉と言えましょう。ただでさえ、U2のライブに参加することが夢だったのに、思想にまで影響を与えた偉大なアルバム『The Joshua Tree』となれば、それはもう形容できない感動です。人生に建てられた金字塔は、これからも気高くあり続けます。

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今年も多くの音楽と出会いました。

アルバムでは、Parcels(2018, Parcels) が最も印象的でした。70年代のオルタナティブ・ロックを現代の機材で表現する様は秀逸でした。アルバムにテーマはありませんが、曲順や編集が素晴らしいです。散歩にちょうどいい、心地いい時間を過ごせます。

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曲では、Formula(2019, Epoch)が強烈でした。EDMです。開始5秒で心を奪います。稲妻のようなキックが脳天から心臓まで熱くします。おいマジか、と言いたくなる気持ち、共有できたら嬉しいです。

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❏ 自転車

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人生100年時代、四半の25歳による、250kmの自転車旅。日の出から次の日没まで、名古屋から富山へ、太平洋から日本海を目指してひた走る。富山の岩瀬浜には、関東から走ってきた友人が待ち受けてくれました。本当にありがとう。思い出深い。フランスのお家芸、長い時間かけて長い距離を巡る、グランドツアーが好きなことを痛感した旅でした。素晴らしい夕日を日本海で見るべく、グランドツアーはまだまだ続きます。来年もお楽しみに。

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❏ バイク(ツーリング)

今年は本当にバイクに乗りました。今年の走行距離は12000kmとそこまで多いわけではありませんが、強烈な思い出ばかりです。

 

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学生生活とともにバイク生活を卒業する友人を千里浜へ導くべく、パニアを破壊しながら力走したGraduation SSTR。ぼくの影響でバイクに乗り始めてくれたならば、しっかり千里浜でお返しせねば。学生らしいトラブルまみれの旅でした。卒業おめでとう。

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佐多岬を目指し、九州を周遊した筑紫巡走。北海道を一緒に走った友人と、大学院の修了旅行でともに九州を走りました。日本本土四端を制覇し、ライダーとしての目標を一つ達成しました。また走ろう。

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日本百名山を拝みまくった穂高遊走。バイク旅の記事ではこれを最も読んでいただきました。記事のどこかに皆さんが参照したいキーワードがあったのかもしれません。

百名山のあり方に自身を顧みること数年。相変わらず穂高に憧れます。読んではいても見たことはない百名山は60座あるので、これからも日本中を巡りたいですね。

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❏ バイク(ラリー)

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今年から、ラリーを志すようになりました。自分が追い求めていることは、自分のために闘うことであり、グランドツアー。バイクでグランドツアーといえば、ラリー。ラリーレプリカに憧れてCRF250 RALLYを買ったのですから、ラリーパイロットに憧れるのも自然と言えましょう。心身の葛藤を克服しなければ見れない景色があります。

ツーリングラリーとして、THE ROUND 4 POLES - SOUTHERN 24 RALLYに参加しました。佐多岬から神崎鼻まで24時間 950kmの激走、強烈でした。この経験は大きな礎となり、以後の旅に貢献していくことでしょう。無謀な旅は遭難ですが、知見に基づけば冒険になります。来年も冒険します。

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国内ラリー大会に向けた練習会、コマ図練習会に2回参加しました。自分の走りが成長した一方で、装備をもっと充実させなければ、国内ラリーには出られません。走行・装備の充実を図り、SSER Tour de Blue Island 2021完走を目標に来年も練習します。

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今年は、開催してきたツーリングタイムラリーを TRIAL RALLY としてシリーズ化しました。立ち上げたFacebookページも、少しずつ知っていただけるようになりました。シナリオのあるこのラリー、今後も皆さんに腕試ししていただきたいですね。

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❏ 写真

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今年は作品に向けた写真を撮りませんでした。マイケル・ジャクソン没後10年として、輝く存在であり続けた写真を撮った程度でした。

次に展示するとしたら、と構想は練りつつあります。30歳までにはアマチュア写真家としての集大成のような展示をしたいです。機材から展示まで入念に準備しないと破綻する作品もあったり、一筋縄ではいかない気がします。目を引く写真から流れと奥行きを与えられる、自分の持ち味を維持したまま精錬された作品にしたいですね。少しずつ進めていきます。

 

今年はいつもに増して自分に向けた一年でした。良く生きるとはなにか。幹があってこその枝であり、木があってこその森です。個を求める時間は、まだまだ続くでしょう。来年もどうぞよろしく。

良いお年を。

The Joshua Tree Tour 2019

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砂漠を羨望して久しい。

砂漠には、金字塔がある。
風と空の生む抑揚の果てに、焦点がある。天候、心身の如何に問わず、民は遺跡を注視し、祈念したであろう。いつからか金字塔は、不変に偉大な功績に例えられるようになった。

金字塔と呼ばれる作品に、The Joshua Tree(ヨシュアツリー)がある。1987年、U2が発表したロックアルバムだ。
デビュー以来アメリカツアーを繰り返し、憧憬を強めたU2は、アメリカのルーツを辿り、現代へ提言するアルバムを製作した。それは文明と出会う場所として、The Joshua Treeと名づけられた。

The Joshua Treeは、砂漠に立つ姿そのままに、荒廃した80年代のロック史に燦然と輝く金字塔となった。マイケル・ジャクソン率いるスーパースターを退け、モノクロ写真と金色に印字されたThe Joshua Treeは、グラミー賞はじめ幾多の賞を受けた。ロック史全体において偉大な一枚である。

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これまで、私は拠り所のないままに傲慢な自尊心とともに生きてきた。挫折こそあれど、求められた成果はたいてい達成した。私の中には街があった。

成長とともに思うようにいかないことも増えた。全く選択を誤ったこともあった。なりたい自分を変えなければならない、受け入れがたい現実も迫るようになった。奢れる者も久しからず、街が朽ちていった。崩れ落ちる様を見つめるばかりの私には、次なる自分への指南書など当然持ち合わせていなかった。

悩める学生時代に、一人のアメリカ人のカバーを見た。探しているものがまだ見つからない、と歌っている。

調べた。U2。
聴いた。さらされた。
聴いた。打たれた。
これだ。これが指南書だ。
私は、自分のために生きねばならない。
名もなき道を辿り、約束の地を目指さなければならない。
これが、ロックか。

2017年5月、私の人生に金字塔が建った。

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